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Blog : 2020年3月

お酒の適量

忘年会や新年会や歓送迎会などお酒を飲む機会はたくさんありますが、お酒を適量以上を飲み続けると生活習慣病のリスクが高くなります😥

年齢やアルコール分解能力など個人差はありますが、厚生労働省では適切な飲酒量は女性は純アルコールで1日に平均20gになります。
〈純アルコール20g〉
🔹ビール中瓶 1本(500ml)
🔹日本酒 1合(180ml)
🔹ウイスキー ダブル1杯(60ml)
🔹焼酎25度 グラス1/2杯(100ml)
🔹ワイン グラス2杯(200ml)
🔹チューハイ 缶1本(350ml) に相当します。

アルコールを飲むと胃で約20%、小腸で約80%吸収されてその後肝臓に集まりほとんどが処理されます。アルコールは肝臓内で分解されて有害なアセドアルデヒドが出来ます。アセドアルデヒドはALDH2という酵素により無害な酢酸に分解されて血液から全身に巡り、最終的には水とCO2になって汗や尿や吐く息から体外へと排出されます。
アセドアルデヒドを分解するALDH2という酵素のタイプによりお酒が飲めない・弱い・強いの体質に分類されます。


体質だけでなく性別や骨格や体重によっても変わってきます。女性は男性より体と肝臓が小さく女性ホルモンの影響もありアルコール分解速度が遅く、体脂肪が多く水分量が少ないので血中アルコール濃度が高く酔いが抜けにくいです💦
また体重の多い人の方が血液量や水分量が多いので血中アルコール濃度が薄くなる傾向にあります。
ビール中瓶1本(500ml)を飲んでも男性は分解にかかる時間が平均4時間に対して女性は平均で5時間かかります。アルコールの摂取量が増えれば分解にかかる時間もより長くなります。


厚生労働省では
①週2日は休肝日をつくる
②強いお酒は薄める
アルコール度数の高いお酒は胃腸に刺激が強く、酔いが回りやすいので肝臓にも負担がかかります。こまめにチェイサーで水分補給をしたり、果汁や炭酸で割るのを推奨しています✨


気象病

雨の日や台風が近づいてくると頭痛・関節痛・むくみ・体のだるさなど気象病と呼ばれる不快な症状を感じる方が多いです。

耳には内耳と呼ばれる場所に気圧を感じるセンサーがあります。気象病になりやすい方は少しの気圧の変化でも過敏に反応します。内耳で受け取った情報は脳に伝わり自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れることにより、体調を崩しやすくなります。
交感神経の方が強くなると頭痛・関節痛・体の凝りなど痛みを感じやすくなり、逆に副交感神経の方が強くなると体のだるさ・眠気・むくみを感じやすくなります。

また乗り物酔いしやすい方は気象病にかかりやすい傾向にあります。乗り物酔いも内耳にある三半規管などが揺れに敏感に反応することにより起こります。

内耳の血流が悪いと敏感に反応しやすくなるので血流を良くするためにも“耳もみ”をおすすめします😊
耳たぶを揉んだり上下に引っ張ったりするだけでも顔周りの血流が良くなりすぐにぽかぽかしてきます。

病院では内耳の血流を良くする作用の抗めまい薬や内耳から脳への気圧の変化の情報を伝えるのを抑制する酔い止め薬などが処方されます。

酔い止めのツボとして有名な内手首から指3本分のところにある「内関」というツボも効果的です✨最近では気圧や天気の変化を教えてくれるアプリも出てきています。体の不調の原因や理由がわかるだけでも気持ちが少し軽くなります。いろいろな手段があるので活用してみて下さい。


めまい

体を動かしたときに目がまわったり、立ちくらみをしたり、女性は男性に比べてめまいが起こりやすいと言われています。


めまいにも種類があります。
①耳に原因がある《回転性のめまい》
メニエール病、良性発作性頭位めまい症などによって起こります。
目の回り方もぐるぐると目がまわる、天井がまわるように感じる、周囲が流されるように見えると感じる方が多いです。

②脳に原因のある《浮動性のめまい》
脳腫瘍や脳梗塞などの脳の血管障害などによって起こります。
上下や前後に体がふわふわするように感じます。

③低血圧によるめまい
若い女性に多く、立ち上がったときにくらくらするめまいです。低血圧や貧血の方は立ち上がったときに血液循環が悪くなり、脳にうまく血液がまわらないことによって起こります。


〈メニエール病〉
体を動かしていなくても突然目の前がぐるぐるとまわるタイプのめまいがあります。めまいと同時に耳鳴り・耳の詰まり・難聴なども起こるのが特徴です。繰り返し症状が出やすいですがめまいの時間が長くなると吐き気や嘔吐や冷や汗などを伴うこともあります。

ストレス・過労・睡眠不足などにより内耳にある蝸牛のリンパ液が過剰に溜まりむくむのが原因です。


〈良性発作。頭位めまい症〉
起き上がり、寝返りをうつ、洗濯物を干したり、目薬をさそうと上を向く、顔を洗おうと下を向くなど頭の位置を急に動かすとぐるぐるとまわるタイプのめまいが数秒~数分あります。
めまいに伴い吐き気や嘔吐などの症状が起きることがあります。ただし、メニエール病とは違うのが耳鳴り・耳の詰まり・難聴など耳に関する症状は出ません。

重力や体の方向を感知する耳石器についている耳石というカルシウムの粒が剥がれて三半規管の中に入ることによりめまいが起こります。
良性発作性頭位めまい症の予防としては同じ方向で横向きに寝ない、寝返りの回数を増やすなど長時間同じ姿勢をしないことがおすすめです。


貧血

貧血と聞くと血が足りていないイメージを持つ方が多いですが、血液中のヘモグロビンが減っていることにより起こります。ヘモグロビンはヘムという鉄とグロビンというたんぱく質によってできています。ヘム鉄が酸素とくっつくことにより全身に酸素を送る働きがあります。ヘモグロビンが少なくなると酸素を全身に送れなくなるので酸欠となりめまい・動悸・息切れ・疲れやすい・頭痛・倦怠感などの症状が出やすくなります。


貧血は様々な原因がある中で最も多く見られるのが赤血球中のヘモグロビン合成に必要な鉄が不足して起こる“鉄欠乏性貧血”です。
出血などにより鉄が少なくなるのと、食事などで摂取不足が鉄が不足する原因です。
1日の鉄の目標摂取量は15~20㎎ですが、女性は毎月月経があり1回の月経でおよそ15~30㎎の鉄が失われます😰
その他にも出産や授乳、過度なダイエットや偏食でも貧血は引き起こされるので女性は不足しがちな成分です。


また東洋医学では爪💅にトラブルが出やすいと言われています。鉄が不足してくると爪が薄い、割れやすい、二枚爪などになりやすいです。他にも髪の毛のパサつき・髪が細い・コシがなくなる、目が疲れやすい・かすむ、寝付きが悪い・眠りが浅い・よく夢をみるなどの症状も考えられます。


治療としては食事療法が多いです🍽
ヘモグロビンの質を上げるためにたんぱく質の摂取を増やすのがおすすめです✨肉や魚などの動物性食品に含まれるヘム鉄は15~25%、野菜や豆類などの植物性食品に含まれるヘム鉄は5%ほどと単体で摂ると吸収率が悪いので、吸収を促進してくれるビタミンCと一緒に食べるのが効果的です!
鉄製のフライパンや鍋で調理をしたり、鉄瓶で沸かしたお茶を飲んだりするのも鉄の補給ができます。


足がつる

運動中や睡眠中などに足をつった経験をされた方も多いと思います。人によりつりやすい場所は様々ですが、ふくらはぎ・足のすね・足の裏や足の指などが多いです。
昔はふくらはぎのことをこむらと呼んでいたことからこむら返りとも呼ばれます。普段伸び縮みをスムーズに行っている筋肉が誤作動を起こし、筋肉が急に収縮をして痙攣している状態になります。

🔹原因🔹
①運動
筋肉や神経の働きを調節するにはカルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムなどのミネラルが関与します。汗をかくことにより汗とともにミネラルが排出され、筋肉疲労が起こりやすくなります。

②冷えや筋力不足
足の筋肉量が少なかったり、冷えて血行不良になると栄養素がうまく行き渡らないので体が熱を産生させるために筋肉が収縮します。冷えてない方に比べてたくさん収縮する必要があるので筋肉疲労が起こりやすくなります。

熱中症・脱水・脳梗塞・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・糖尿病・高血圧(薬の副作用によって)などの病気により足がつりやすくなる方もいます。

ふくらはぎの筋肉がつった場合はゆっくり足首を回したり、足先を体に向けるように背屈させたりします。硬い筋肉を伸ばすのかポイントです。痛みがとれてきたら患部をホットタオルなどで温めたり、湯船に浸かってください。
また体が脱水症状でも起こりやすくなるので水分・ミネラル補給も大切です!


ビタミンB群不足

疲れがとれない、朝すっきり起きれない、1日中だるい、口内炎やニキビが出来やすい、甘い物が無性に食べたくなる、お酒をよく飲む
このような症状が当てはまる人はビタミンB群が不足しているかもしれません😥

私達の体は食べたものが分解され栄養素となりエネルギーに変換されます。日々食べたものによって体が作られますが、エネルギーがうまく生産できないと代謝が悪くなり、疲れを感じやすくなります💦

国民健康・栄養調査によるとビタミンB群が不足しがちな方が多く、不足している方ほど体の疲れを感じています。ビタミンB群は3大栄養素である炭水化物・脂質・たんぱく質をエネルギーに代える働きがあります✨


ビタミンB群にはビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチンと8種類あります。

パンやパスタ、スナック菓子やせんべい、スイーツやチョコレート、ジュースなどの糖質過多な食生活をしているとビタミンB群が糖質のエネルギー代謝に優先的に消費されます。

脳内ホルモンであるセロトニンの合成には必ずビタミンB群が必要がなので、不足すると集中力の低下や気分が落ち込みやすくなります。またお酒を飲むとアルコールを分解するためにナイアシン・ビタミンB12・葉酸が必要になるのでよく飲まれる方は慢性的に不足した状態になっています。お酒を飲むときはビタミンB群が豊富に含まれるおつまみを摂るのがおすすめです😊

ビタミンB群には肉や魚など動物性たんぱく質に幅広く含まれています。他には乳製品や卵・玄米やバナナ・さつまいもやほうれん草にも含まれています。


舌診

東洋医学では舌の色や形や舌の苔(こけ)などで体の状態を判断する舌診(ぜっしん)👅というものがあります。


🔷舌色🔷
苔を除く舌そのものの色は赤ちゃんの舌のような淡いピンク色が正常とされています。
🔹淡いピンクよりも白い
血色感がないので貧血になりやすい
🔹淡いピンクよりも赤い
体の中に熱がこもっているので、発熱時や飲酒後や脱水時になりやすい
🔹淡いピンクよりも紫
血液の流れが悪く、滞っている


🔷舌の形🔷
🔹ぼてっとして厚い
エネルギー不足なので、冷えや疲れがある
🔹小さくて薄い
栄養不足なので、虚弱体質や高齢者に出やすい
🔹舌の縁がギザギザしてる
歯痕があるので、水分代謝が悪くむくみやすい
🔹ひび割れやひだがある
水分不足や口呼吸などによる乾燥
🔹しみや黒い斑
血液の流れが悪い


🔷舌の苔🔷
白く薄い苔が全体的にあるのが正常
🔹厚い
暴飲暴食や胃の機能低下
🔹苔が黄色
甘い物や脂っこい食事が多いので、胸焼け・胃痛・便秘がある

歯を磨くタイミングで舌をべーっと出して観察してみてください😊毎日同じだと思っていた舌も体調や前日の食事内容でも変わってきます。自分の体の状態を把握するためにも健康のバロメーターとして使ってみてください。


ぎっくり腰

重たい物を持ったとき、洗顔時に前かがみになったとき、咳やくしゃみをしたときなど日常のふとした動作で突然発症して腰に激しい痛みを引き起こす“ぎっくり腰”の経験をしたことがある方も多いと思います💦
神経痛や麻痺がなくレントゲンやMRIでも異常所見がなく1ヶ月ほどで完治するものを医学的には“急性腰痛”といいます。
ドイツやイタリアでは突然襲う激しい痛みは魔女の仕業だと考えられ、ぎっくり腰のことを“魔女の一撃”と呼びます😊


腰まわりは上半身と下半身のつなぎの部分でいろんな動きに対応できるように体を支えています。腹筋や背筋などの背骨を支える筋肉のバランスが弱くなると腰の負担も大きくなります。ぎっくり腰は筋力低下や筋肉の柔軟性が低下して日頃の筋肉疲労が蓄積されて許容範囲を超えると発症します。
特に寒くなりかけの10~11月頃、1年で1番寒い2月頃、少しずつ暖かくなる3月~4月に腰に違和感を感じる方が多いです。


ぎっくり腰は再発しやすいので普段から腰痛改善のストレッチをして筋肉を柔軟にするのが大切です!
腰を反らせたり、腰を曲げたりするときに使われる腹筋と背筋のバランスが重要なのでスフィンクスのポーズや赤ちゃんのポーズがおすすめです✨

🔹スフィンクスのポーズ🔹
うつ伏せの状態で肘を床につき、肩と肘の角度をを直角にします。息を吸いながら上半身を反らして5~10秒キープします。ゆっくりと息を吐きながら元の位置まで戻していきます。

🔹赤ちゃんのポーズ🔹
仰向けの状態から息を吐きながら両膝を揃えて胸まで近づけます。膝を両腕で抱え込んで体を丸くします。数回深呼吸をした後にそのまま左右に転がり腰の筋肉を伸ばします。


まぶたのぴくつき

仕事が忙しいときや寝不足のときなど疲れが溜まってるときにまぶたが勝手にぴくぴくと動いたことはありませんか?もしかしたら眼瞼ミオキニアというかもしれません💦

目の疲れ、睡眠不足、ストレス、逆まつ毛やドライアイなどが原因で目の周りにある眼輪筋が自分の意思に反して痙攣します。通常は片側性で1回のぴくつきは数秒〜数分と短時間で治まりますが、1日のうちに何度も繰り返す場合もあります。特に今の時期は環境の変化や年度末で忙しくなる方が多いので起こりやすいです。

目元をホットタオルやホットアイマスクで温めたり、目を休めたりするのがおすすめです✨
また目頭には晴明(せいめい)、眉頭には攅竹(さんちく)というツボがあります。テーブルに肘をついて親指のはらでツボを刺激すると効果的です😊

眼瞼ミオキニアは片側のまぶたで症状が出ますが眼瞼痙攣は両側のまぶたで起こります。眼瞼痙攣には痙攣という名前がついていますがぴくぴくしません。
🔹まばたきの回数が多い
🔹目を開けにくい
🔹室内でも眩しい
などの症状があります。

また、おでこや口まわりや顎下が痙攣するのは顔面痙攣です。顔面痙攣は片側性で食べたり笑ったり話したりしているときにぴくぴくします。顔面痙攣が1日中と続くようになると日常生活にも支障が出るケースもあります。重症化を防ぐために痙攣が続く場合は脳神経外科や神経内科の受診をおすすめします。


ビタミンC

ビタミンCといえば“美白”のイメージが強いかと思いますがそれ以外にも風邪予防、疲労やストレスの緩和、肌のハリやシワ対策のコラーゲン生成の促進、抗酸化作用などビタミンCには美容と健康にとって大事な栄養素になります😊

🔹野菜や果物をあまり食べない
🔹お酒を毎日飲む
🔹煙草を吸う(家族が吸っていて副流煙を吸っている)
🔹風邪をひきやすい
🔹休んでも疲れが取れない
など上記が当てはまる人はビタミンCが不足しているかもしれません💦

健康を維持するためには1日350g以上の野菜摂取が目標とされています✨ほうれん草のお浸しが小鉢1皿あたり70gなので5皿分で目標摂取量に相当します。レタスやきゅうりなどのサラダが好きな方が多いですが、ブロッコリーや人参などの緑黄色野菜にはβカロテンやビタミンCやミネラルなどが多く含まれています。ビタミンCは水溶性なので茹でるよりも短時間でスチームで料理した方が栄養素が効果的に摂取できます。ビタミンCは熱に弱いので壊れやすいですが、じゃが芋はデンプンに守られているので栄養素が流されにくいです。


また別名「ストレスホルモン」と呼ばれる副腎皮質から分泌されるホルモンの「コルチゾール」にもビタミンCは関与します。ストレスは精神的なものだけでなく気圧や気温の変化もあります。体にストレスがかかるとコルチゾールが分泌されますが、副腎皮質が疲弊していてコルチゾールの分泌量が減ると集中力の低下や疲れやすいや無気力などの症状が出ます。その他にも飢餓スイッチが入ることで溜め込みやすくなるので太りやすい体質にも繋がります😥
そんな大事な臓器である副腎皮質もビタミンCを多く消費します💦


ビタミンCが多く含まれているものはブロッコリー、パプリカ、ゴーヤ、みかん、キウイフルーツなどが代表的です。
体の内側からも美容と健康のためにケアをしていきましょう!


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