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Blog : 2020年2月

寒暖差アレルギー

温かい場所から寒い場所へ移動したり、カレーやラーメンなど熱くて刺激性のある食べ物を食べるとくしゃみや鼻水が止まらなかったことはないですか?
アレルギー性鼻炎や風邪、花粉症でもくしゃみや鼻水などの症状があり似ていますが、寒暖差アレルギーによるかもしれません。

体の臓器は自律神経によってコントロールされています。寒い場所へ行くと血管は収縮し、暑い場所へ行くと血管は拡張して体温を一定に保っています。1日の気温差が激しい春や秋などに寒暖差アレルギーは引き起こされやすいです。特に1日の中でも7℃以上の差が出ると体が気温に慣れようとして負荷がかかります😥寒暖差アレルギーは医学的には「血管性運動性鼻炎」と呼ばれ、鼻の血管が広がり鼻の粘膜が腫れることにより引き起こされます。


🔷症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、倦怠感、肌のかゆみ、蕁麻疹などがあります。
花粉症や風邪と症状が似ていますが、花粉症では目のかゆみや炎症や充血などの目の症状は寒暖差アレルギーでは起こりません。

また風邪とは発熱なし、水っぽくてサラサラした鼻水という違いがあります。

🔷寒暖差アレルギーの予防
①体感温度差をなくす
こまめに体温調節をできるマフラーや手袋を使ったり、マスクをして鼻粘膜に冷たい風が直接当たらないようにするのがおすすめです!

②筋肉をつける
寒暖差アレルギーはこどもは少なく大人の女性に多いとされています。男性に比べて筋肉量の少ない女性は体内で作り出す熱量が少ないので体温調節がしづらいです。
ふくらはぎの筋肉を手軽に鍛えることができる踵落としが効果的です。

③入浴
自律神経には興奮・緊張時に働くアクセルの役割の交感神経とリラックスした時に働くブレーキの役割の副交感神経の2種類があります。ストレス過多な現代人は交感神経が優位になりますく、生涯を通してあまりレベルが変化しませんが、副交感神経は男女ともに加齢により低下しやすくなります。体の疲れをとってリラックスするためにも38~40℃のお風呂に5分ほど浸かりましょう。


冬季うつ

冬になると甘い物が無性に食べたくなったり、集中力が続かなかったり、寝ても寝たりなかったりといった症状に心当たりがありませんか?もしかしたら今の時期特有の冬季うつかもしれません😥

うつの症状には色々な種類がありますが季節性感情障害(冬季うつやウインターブルー)は寒くなる10月から2月の間になりやすく春になる3月頃にかけて自然に回復して元気になります💪
東洋医学では全ての事柄に対して陰と陽に分ける考え方があります。陰には内・下・寒い・夜・冬・で、陽には外・上・温かい・昼・夏などの特徴があります。なので寒い冬のシーズンはどうしても内向的になりやすいです。

🔷冬季うつの症状としては
①過食
炭水化物のパンやパスタや白米、甘いスイーツを食べる傾向にあります。

②過眠
日照時間が短くなることにより睡眠を促すホルモンのメラトニンの分泌が減ります。睡眠の質が下がるので寝た気がしなくてより睡眠を取ろうと時間が長くなります。

③気分の落ち込みやイライラ
日照時間が短くなることにより幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が減るので気持ちの変化が大きくなります。

一般的なうつの症状は食欲不振や不眠になりやすいですが、冬季うつは反対に過食や過眠になりやすい傾向にあります。

🔷対策としては
①なるべく日光に当たる(光療法)
冬季うつの治療として高照度光照射法という特殊なライトを使用して太陽光に近い光を目から取り込みます。保険適用外ですが睡眠障害外来などで受けることが可能です。

②栄養バランスの摂れた食事
幸せホルモンと呼ばれる脳内神経物質のセロトニンは感情や気分のコントロール、精神の安定に関与します。そのセロトニンの材料である必須アミノ酸の1つのトリプトファンを摂取するのが大切です!動物性たんぱく質の肉や魚、豆腐や納豆や卵やバナナに多くトリプトファンは含まれています。


心身一如

西洋医学では心と体を切り離して病気の体を治療しますが、東洋医学には心と体は一体であるという心身一如の考え方があります✨

「病は気から」という言葉があるように、心と体は密接に繋がっています。恐怖や怒り、悲しみやストレスなどがある場合は体にも力が入りやすくなるのでちょっとした刺激でも過敏に反応します。
うつ病などの精神疾患がある方は体の緊張が強いです💦

この状態が続くと自律神経のバランスが崩れるので体の痛みやだるさや疲れが取れないといった様々な体の不調を引き起こし、心も不安定になりがちです。
心も弱ってくると食欲不振もしくは食べても食べても満足感が得られなかったり、買い物依存症やアルコール依存症にも陥りやすいです。

心と体の負のスパイラルを断ち切るためには体の緊張を緩めたり、五感を使った行動をすると変化が出やすくなります😊
美味しいものを食べたり好きな音楽や香りなどに触れてください。体
の健康のためにはバランスの摂れた食事が必要ですが、体の健康は心の健康にも繋がるのでバランスの摂れた食事により心も健康になります。

体が緊張しているときはどうしても呼吸が浅く早くなりがちです。「息を詰める」や「息を殺す」など呼吸を止める動作を表す言葉も多く存在しますが、簡単に体の緊張を緩める方法としては“深呼吸”もおすすめです💫


副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻をかんでもすっきりしない、風邪が治ったのに鼻詰まりが続く、寝るときや横になったときに鼻水が喉の方に流れる
などの症状に心当たりがあれば副鼻腔炎(蓄膿症)かもしれません💦

副鼻腔は鼻の周りにある空洞で前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞と4つが対になり計8個あります😊
鼻の中にある菌に炎症が起こると鼻の粘膜が腫れたり粘り気のある鼻水が出てきます。通常なら副鼻腔から分泌される分泌物や異物は副鼻腔の外へ排泄されるのですが、鼻の粘膜が腫れたり粘り気のある鼻水が出ることにより鼻腔が狭くなりうまく排泄されず副鼻腔内に膿として溜まってしまいます。

炎症が起きる原因として風邪、花粉症などのアレルギー性鼻炎、虫歯などがあります。虫歯は副鼻腔の1つの上顎洞が歯の根元に近いため歯の炎症が副鼻腔に移りやすいです。

🔷症状としては
①鼻水
急性期は膿の混じった鼻水だが、慢性期だと白い粘りのある鼻水
アレルギー性鼻炎ではサラサラとした透明な鼻水が特徴的です

②後鼻漏
鼻水が喉に流れて咽頭炎や気管支炎の原因にも繋がります

③鼻詰まり
鼻腔や副鼻腔の粘膜が腫れたりポリープになったりすると鼻詰まりを起こします。鼻詰まりが続くと口呼吸になったり匂いが嗅げなくなります

④痛み
急性期は頬や両眼の間の痛みや額の痛みで、慢性期は頭の重だるさや倦怠感などがあります

🔷治療として
薬局では直接鼻にスプレーをかけたり、錠剤や漢方薬があります。
病院では膿の吸引や薬剤を霧状にして鼻から吸入するネプライザー治療、抗生物質・抗炎症薬・排膿薬など内服薬の処方で重症の場合は手術になります。

副鼻腔炎などの鼻の疾患には
🔹上星(じょうせい)顔の中央ラインで髪の生え際より約2cm後ろのツボ
🔹印堂(いんどう)眉間の中央のツボ
🔹迎香(げいこう)両小鼻の横のツボ
が効果があるのでぜひ試して見てください😊


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